2006年03月14日

耳の痛い話

最近R&Kはあちこち営業廻りをしているが、耳の痛いご意見もある。

それは、「音楽云々以前に、まず人を惹きつける力がないとだめだ。カリスマ性もあるだろうが、何より心を掴むには話術だ」ということを言われた。
「君達にそれが欠けている」。
確かに・・・。

見ず知らずの僕らを始めて見にきたお客を和ませるのに話術は有効だ。うまくやれば、一気に場は和み、その後の演奏はスムーズになる。
実際、話がうまくいったときのライブは出来がいい。

話のうまい人は、人を飽きさせないし楽しませる。
でもそれは多分に才能=天性に行き着くと感じる。明石家さんまや島田伸助には絶対になれないのだ。

話術は、果たして音楽より重視しなければならないことだろうか?それは自分のやりたいことなのだろうか?
ちょっと考えてしまった。

以前こんなことがあった。
それは自分の曲「みちのくの空」がラジオから流れたときのことだ。
ある女の人が車を運転中に偶然ラジオから流れたこの曲を聞いて、おもわず涙が流れ車を止めて聞き入ってしまったという。それは息子のお嫁さんに会いに行く途中の出来事だったらしい。
後日僕のところへ、ぜひこの歌を結婚式で歌って欲しいという依頼が来たのだ。ラジオ局に問い合わせ連絡先を聞いたという。それで僕は後日息子さんの結婚式でギター1本で歌い、とても喜んでもらった。

またこんなこともあった。
ソロで村田町でライブをしたときのことだ。
「これからもきっと」というオリジナルを歌ったとき、ある女性が泣きながら聞いていた。
歌い終わってから、今の自分の置かれた境遇とオーバーラップし、とても励まされたと熱い握手を求められた。そしてCDまで買ってもらった。

これに近いことはR&Kでもある。

自分もまたラジオから流れた曲に感動し、その曲の入ったCDを買い求めることが時々ある。
大切にしたいのはこういった気持ちだ。
音楽と話術とでは、そもそも次元が違うのだ。

自分のやりたいことは、やはり音楽表現であり話術ではない。話術より話の中身が大切だと思う。ここを間違えてはいけない。
仲間や知人からは、R&Kの話はつまらないと正直よく言われた。でも僕らだって学習し、試行錯誤はしている。
曲とのつなぎの話は実に大切だと思っている。

おそらく、もう少し話術を研究し吟味すれば、オリジナルもすっと伝わるよと言いたかったのだろう。

昨日の出来事は、自分のスタンスを再確認できた。
よかったと思う。
耳に痛い言葉の裏には、確かに何かしらのヒントかある。




posted by kuro2kun at 23:41| Comment(6) | TrackBack(0) | R&K | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同感です。
信じた道を進んでください。

話でウケ狙いが見えると、曲がしぼむと思います。
さむ〜いお話はいりません。
Posted by おじさん1 at 2006年03月15日 09:26
おじさん1様
コメント有難うございます。

耳の痛い話は信じた道を進むにも有効でした。
大切なのは、信じた道がそのことによってぶれるのではなく、さらに太くなることだと思います。
Posted by kuro2 at 2006年03月16日 08:22
オイラもよくこんな事を言われます。
「ステージから降りている時はこんなに面白いのに、なんで上では(わずか20cmたらずののステージ上)何にも話せなくなるんだ?」

ホント不思議なんですが、スイッチが入れ代わる?かのように、何にも話題が思い浮かばなくなってしまうんです。
んでも、「これがアタイの生きる道」!このギャップを楽しんでもらおうと、日夜努力?しております?  ト・ホ・ホ。
Posted by バカボン at 2006年03月16日 09:12
 ご無沙汰していました。お変わりありませんか?。
 さてこのコーナーは、黒津さんのあったかい人柄を感じることができて、楽しみに目を通しています。
 で、ライブでのトークの位置付けですか・・。いろんな意見があると思いますが、トークと演奏内容には関連はないと思います。
 先日、東京の友人より面白い話を聞きました。老舗の超有名ソウルバンド(外タレ)のクラブでのライブでの事。最初からお客さんもオールスタンディングなのですが、ボーカルのバースが終わって楽器隊のソロが始まると、前列のお客さんは、後列のお客さんの視界をさえぎらないよう、床に自発的にしゃがむそうです!。素晴らしいバンドには素晴らしいマナーのリスナーがつくという事でしょうか・・。
 ひるがえって、「トークが面白い」のと「トークだけが面白い」のは違います。前者にはやがてトーク目当てのお客さんしか集まらなくなるかも知れません。
 私はR&Kの持ち味は、ライブが終わり家に着いてから「発酵」してくる「郷愁感・ほのぼの感」だと思っています。「トークが面白い」に越した事はありませんが、そんな事はさして気にしなくて良いと思います。R&Kの本当の(大人の)ファンは確実に増えていると感じます。
 リスナーも老若男女・玄人素人いろいろです。自分の音楽を本当に聴いて欲しいのは、どういう人たちなのか心の中で明確に選ぶ、R&Kはそうしたプライドを持ってプレイする姿が一番似合います。
 駄文・乱文失礼しました。では。
Posted by ぱんぷきん at 2006年03月16日 19:07
バカボン様
 やはりミュージシャンは多かれ少なかれ、話に関しては悩んでいるんですね。
 話というものは目的ではなく、話す人の人となりが出てくればいいんでしょうね。
自信がないと、第三者から何か言われるとすぐぐらついてします。
そこで、「これがアタイの生きる道」と決まれば締めたものです。
そこにつきますよ!

自分らしくやりましょう。これですね。
Posted by kuro2 at 2006年03月16日 22:21
ぱんぷきん様

そうですか。いい話を伺いました。
いいミュージシャンには、やはりいいオーディエンスがつくということですね。

R&Kに関して、そのように理解してもらっていて嬉しい限りです。

話は大切ですか、やはり音楽性を高める方に時間を費やしたいです。
そして自分達の音楽を聴きに来てくれた人たちと共に音楽を楽しむことが出来れば最高です。それをやりたくてやってきたのですから。

結果をあせると自分の軸がぶれてしまいますね。
高田渡氏のように、ステージで寝てもO.Kな人もいる。
ファンとはそういうものですよね。

元気が出てきました。
また、コメントお願いします。
Posted by kuro2 at 2006年03月16日 22:43
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