最近R&Kはあちこち営業廻りをしているが、耳の痛いご意見もある。
それは、「音楽云々以前に、まず人を惹きつける力がないとだめだ。カリスマ性もあるだろうが、何より心を掴むには
話術だ」ということを言われた。
「君達にそれが欠けている」。
確かに・・・。
見ず知らずの僕らを始めて見にきたお客を和ませるのに話術は有効だ。うまくやれば、一気に場は和み、その後の演奏はスムーズになる。
実際、話がうまくいったときのライブは出来がいい。
話のうまい人は、人を飽きさせないし楽しませる。
でもそれは多分に才能=天性に行き着くと感じる。明石家さんまや島田伸助には絶対になれないのだ。
話術は、果たして音楽より重視しなければならないことだろうか?それは自分のやりたいことなのだろうか?
ちょっと考えてしまった。
以前こんなことがあった。
それは自分の曲「みちのくの空」がラジオから流れたときのことだ。
ある女の人が車を運転中に偶然ラジオから流れたこの曲を聞いて、おもわず涙が流れ車を止めて聞き入ってしまったという。それは息子のお嫁さんに会いに行く途中の出来事だったらしい。
後日僕のところへ、ぜひこの歌を結婚式で歌って欲しいという依頼が来たのだ。ラジオ局に問い合わせ連絡先を聞いたという。それで僕は後日息子さんの結婚式でギター1本で歌い、とても喜んでもらった。
またこんなこともあった。
ソロで村田町でライブをしたときのことだ。
「これからもきっと」というオリジナルを歌ったとき、ある女性が泣きながら聞いていた。
歌い終わってから、今の自分の置かれた境遇とオーバーラップし、とても励まされたと熱い握手を求められた。そしてCDまで買ってもらった。
これに近いことはR&Kでもある。
自分もまたラジオから流れた曲に感動し、その曲の入ったCDを買い求めることが時々ある。
大切にしたいのはこういった気持ちだ。
音楽と話術とでは、そもそも次元が違うのだ。
自分のやりたいことは、やはり音楽表現であり話術ではない。話術より話の中身が大切だと思う。ここを間違えてはいけない。
仲間や知人からは、R&Kの話はつまらないと正直よく言われた。でも僕らだって学習し、試行錯誤はしている。
曲とのつなぎの話は実に大切だと思っている。
おそらく、もう少し話術を研究し吟味すれば、オリジナルもすっと伝わるよと言いたかったのだろう。
昨日の出来事は、自分のスタンスを再確認できた。
よかったと思う。
耳に痛い言葉の裏には、確かに何かしらのヒントかある。
posted by kuro2kun at 23:41|
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